経営者の相続税対策の方法

経営者の方にとって相続の対策をすることは非常に重要です。経営者の方の相続は事業承継と関連してくることが多々あり、経営者の方やその親族だけでなく、会社の経営にも影響を及ぼしかねません。

相続の対策をしないと例えば株式が分散してしまい、会社の後継者の立場が不安定になる場合や相続税が莫大な金額となってしまうといったトラブルが想定されます。

では具体的にどのように対策していけば良いのでしょうか。まずは相続と関連する資産・財産を把握することです。ここで重要なのは会社の資産と個人の財産をしっかりと区別することです。会社名義の財産・資産は経営者の相続の対象ではありません。

相続の対象となる財産・資産を把握した後は株式の保有者を確認しておきます。株式を後継者に集中して経営基盤を安定的なものにするために、事業承継するよりも前に株式を整理しておくことが求められます。

そして相続税の対策としては事業承継税制の利用や株式評価額を下げるなどの方法をとることができます。事業承継税制は事業承継に関連して生じる相続税・贈与税の納税を猶予できる制度です。また要件を満たし、円滑に事業承継が進めば最終的には納税が猶予されます。

納税額そのものを抑える節税対策としては株式評価額を下げるという方法があります。株式評価額は利益を下げたり、会社の資産を整理することで下げることができます。具体的には役員報酬を増額して、利益を下げるなどの方法によって株式評価額を下げることができます。

経営者の相続は会社の経営と直結してくるため、非常に重要です。
事業承継とセットでお早めに対策を検討することをおすすめいたします。

福山税務会計事務所は、八王子市、相模原市、町田市、日野市、昭島市、国立市をはじめとする東京都、神奈川県で幅広く活動しています。
経営者の相続税対策・相続診断でお悩みの際にはお気軽に当事務所までご相談ください。