所得税の確定申告手続きの流れと期限について

個人事業主の方は、所得税の確定申告が一年に一回必要になります。しかし、必要な書類も多く、また複雑であるために理解が難しく、不安に感じる方も多くいらっしゃると思われます。

そもそも所得税の確定申告とは、課税期間中の収入から経費を差し引いた分（＝所得）にかかる税金を計算し、国に税額等を確定したものとして申告をすることです。差額分の支払いや、納めすぎた税金の還付があれば、これも精算します。

課税期間は1月1日～12月31日までの1年間です。申告・納付は、翌年の2月16日から3月15日までに行うのが原則です。ただし、例えば令和2年度分はコロナウイルス等の影響で申告期限が4月15日まで延長されたたということがあり、このように変則的な場合もあるので毎年確認しましょう。

確定申告は大きく分けて3つのステップに分けられます。

①必要書類の作成
まずは、提出書類を揃えることです。必ず提出する書類としては、確定申告書と、収支内訳書または青色申告決算書があります。どちらも、国税庁からダウンロードできます。作成は、帳簿に基づいて作成されます。帳簿には売上や仕入れ、交通費等の経費、借入れなど、お金の動きを記録したもので、普段から欠かさずにつけておくことが大切です。確定申告書の作成は、手計算や表計算ソフトなど、国税庁のウェブサイトである確定申告書等作成コーナーを利用して作成するなど、ご自身で作成することも可能です。ご自身で行うことに不安がある方は、税理士に頼んでも作成する方が安心です。

②確定申告書の提出
確定申告の提出は、税務署に直接提出、郵送等のほか、e-Taxというオンラインサービスを利用することができます。税務署に持参・郵送の場合は、青色申告特別控除が最大55万円であるのに対し、e-Taxによる申告を利用した場合、最大65万円になります。

該当する方はe-Taxによる納税をおすすめします。

③納税する
所得税の納税は、e-Taxで申請した方は、預貯金口座からの振替納付（ダイレクト納付）をすることができます。

また、インターネットバンキングやクレジットカード、コンビニ納付などもできます。

以上のような流れになりますが、特に難しいのは必要書類の作成です。ご不安な方は気軽に税理士までご相談ください。

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